「わかった!」のに、次の問題では手が止まる
算数を教えていると、よくこんな場面があります。解けなかった問題の解説を読む。先生の説明を聞く。
「わかった!」、「なるほど!」と理解した気になります。
ところが、少し時間を置いて同じような問題を出すと、また手が止まる。
保護者の方からも、「解説を読めばわかるんです。でも、自分では解けないんです。」という相談をよく耳にします。
でも、これは不思議なことではありません。なぜなら、「解説を理解できること」と「自分で答えまでたどり着けること」は、同じではないからです。
解説には「道」がすでに書かれている
問題を自分で解くときには、次のことを自分で決めなくてはいけません。
- 何に注目するのか
- 何を使うのか
- 最初に何をするのか
- 次にどう進むのか
ところが解説には、その道筋が最初から示されています。だから解説を読んで、「そうか。この考え方を使えばいいのか」と理解できても、「なぜ自分はその考え方を思いつけなかったのか」という部分が解決されていないことがあります。
ここに、「わかる」と「解ける」の差があります。
大切なのは「どこで止まったか」
問題を間違えたとき、正解か不正解かだけを見るのはもったいありません。同じ不正解でも、原因はまったく違います。
- 問題文の意味がつかめなかった
- 条件を整理できなかった
- 図を描けなかった
- 使う知識を選べなかった
- 最初の一手が出なかった
- 途中まではできたが計算で崩れた
だからIINA算数教室では、答えだけではなく、「答えまでの道のり」を大切にしています。
解説を読んだあとに、もう一度「自分で考える」
解説を読んで納得したら、それで終わりにしない。一度解説を閉じて、「最初から自分だけで、この道をもう一度つくれるか」を確認してみてください。
式を写すのではなく、「なぜこの式になるのか」。図を見るのではなく、「なぜこの図を描くのか」まで考える。
そこで初めて、「わかった」が「自分で解ける」に近づいていきます。
すぐに解き直すだけでは足りないこともある
解説を見た直後は、その考え方が頭に残っています。そのため、すぐに解き直すと解けることがあります。
しかし、それだけで「自分で解けるようになった」と判断するのは少し早いかもしれません。
翌日や数日後に、もう一度何も見ずに考えてみる。さらに、数字や条件が少し違う類題にも挑戦してみる。
そこで初めて、その考え方を自分のものとして使えるかどうかが見えてきます。
算数は、答えにたどり着くまでが面白い
正しい答えを出すことはもちろん大切です。でも、算数の面白さは答えだけにあるわけではありません。
「あれ?」と立ち止まり、図を描いて、式を書いて、試して、間違えて、別の方法を考える。その道のりそのものが、算数です。
IINA算数教室では、「答えまでの道のりこそ、冒険だ。」と考えています。
小学5年生で「どこで止まっているのか」を知りたい方へ
「計算はできるのに文章題になると止まる」
「解説を読めばわかるのに自力では解けない」
「何を勉強し直せばいいのかわからない」
そんな場合は、単純に問題数を増やす前に、現在地を確認する方法もあります。
IINA算数診断では、小学5年生の答案を正誤だけではなく、次の内容などから分析します。
- 途中式
- 図
- 解法の選び方
- 考え方の特徴
現在できていることと、これから優先して取り組みたい課題を整理します。